あおの時間
目に青葉。と言うと何かこれからいよいよ本番!何かの始まりを予感させる。
蒼いな、というのは、若さゆえの足らずを指摘するかのような言いぐさ。
でもエネルギーにはあふれていてな、意欲と、無我夢中なところはあって。
いいんじゃないか、そういうのも。
青いというと、段階的な意味合いは希薄になって、状態を表す感じが強くなる。
清涼感があって、清潔で、透明感も感じる。そしてどこか深淵さも感じさせり。
ミステリアスだよね。
一言で「あお」と言ってもいろんなあおがあるもので、しかしいずれも、真面目で、素直な感じがするね。イノセンスというのかな。
でも、決して無垢なだけではないのが「あお」じゃないかな。
そう、その深淵さ、そんな青を見ていると、どこか、ミステリアス。
そしてどこか成熟 した、練れていて、洗練された、大人びた魅力を感じる。
けれど、決して「終わり」は感じない。
まだまだいつまでも、どこまでも続いていきそうな感じ。
それがあおなんじゃないかしら。
他方、あおという緑もあるから悩ましい。でも、一言で片付かないあお。そんなあおがなんとなく好き。
青々とした木々の下を君は駆け抜けてやってくる。
姿が見えてから、実はじっと目で追ってしまっていたのさ。
君がここにクルマでのひと時、僕にとっての「あおの時間」
衣装協力:スクーデリア46
model:Kotomi Hirayama
photo:masaru mochida
writter:kentaro nakagomi