「風の名前」

義理堅く
無頼で
理想的な。

そんな名前の付いた風がある。
颯爽として、その時になってみるとどこか懐かしい、そんな風が。

疑心暗鬼になることがあるのかも
不躾けなと思うかもしれない、もしかして。
凛々しさの名のもとに。

そんなそぶりをした風がある。
楚々として、ずっと前から包まれていたような気になるだろうか。

偽わらず
悔やまず
離れることなく

そんな、ひたむきで、けなげさを感じることができるなら、
まだ安らげる場所があるだろう。

欺むかず
撫でるように
「梨」という字を含んだ名前のあなた

涼やかに、佇むような。光をかたどる。季節を待つ。
少しだけ季節を先取り、その時になったらおしまいだから、和服はちょっと寂しいけど。
model:rei kiyohara
photo:masaru mochida
writter:kentaro nakagomi
Kimono provided by:村上裕子きものアカデミー
cordinate:藤原育菜
supecial thanks :マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン
HP http://www.maseraticlub.jp/blog/
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