RENAULT 5 ALPINE TURBO

ひんやりとする。
気が付くともうこんな季節。
_MM_0029
読みかけの本だけもって、まだ暗い街を出る。
そんな重要な、大事な予定があるわけでもないけど、
旅に出るときのような意気込みが妙に可笑しい。
_MM_0317
ミラーを見ると、後塵ならぬ白い煙。明け方の街に一人せわしい。
灯る。小さなあかりが、一つ、そしてまた一つ。
_MM_0457
結局毎朝乗っている地下鉄の、そのルートを淡々とトレースしているだけだったりするのだが。
_MM_0185
乗換駅の一つ手前当たりの角においしそうなパン屋さんを発見。
一番のお日様を拝む前に、一番のバケットを買い込み、再びお店の前に横付けしたクルマ乗り込む。
_MM_0247
いつも地上に上がる地下鉄の出入り口の脇あたりにクルマを止めると、ちょうど東西に走るその道を朝日が照らした。普段よりもずっと早く、ずっと清涼な朝。この朝は私のもの。
何も当てがないから、だからこそ早起き。
この朝も、この風景も。この時間も。
全部私のもの。
_MM_0402
休日は、全部が私のもの。
誰にも指図されず、だれのためにも働かない。
そんなに濃くないコーヒーと、さっき買ったバケットにチーズとハムを挟んでかぶりつく。
_MM_0367
オフィスへのいつもの道で、愛車に持たれながら食べるモーニング。朝日に向かって、トマトはそのまま。ほおばると勢いよく中から汁が飛び散った。
思わず、はっとした。
なにもあてのない休日の朝。自由に、普段の道が王道になる。
_MM_0196
小気味よいギャロップのように、しかし滑空するように。
このクルマは、私に勝利をもたらしてくれる。これはそんなクルマなのだ。
photogrpher:Masaru Mochida
model:VENNY
writter:Kentarou Nakagomi
Special Thanks:アウトレーブ