馬肥ゆる、とは10月の季語なんだね。
秋なら何でもと思っていたよ。
ペラペラと「歳時記」をめくるのはいつもこのころだ。
詩でも書く?そういうのじゃないんだけど、この時季というのはそういうものだね。
日差しはだんだん柔らかく。
陰が長くなると、クランキングも長くなる。
風が冷たくなると、しかしなんだかほっこりするのはなぜだろう。
つかの間の・・・
つかの間の、秋。
ずっとこんな日が続けばいいのに。
すぐに寒くなるんだから、だからこそのんびりしたいさ。
もうすぐハロウィン。
「楽しみだね♪」と楽しそう。
そうかなあ、、、でも楽しみかなと私。
Trick or Treat っていうあれだ。
カボチャの、あれだ。
でもカボチャ炊いたのがいいな。この間作ってくれたでしょ。
あれがいいよ。それじゃ冬至?まあいいじゃないか。
恵みのとき、豊穣の味が秋のお祭りの楽しみさ。
「じゃあ作ってあげるよ」
そんな約束覚えてるだろうか?きっと忘れると思う。
そんな返事だ、心配だけど楽しみにしとくよ。
「そんなことより、ハロウィンパーティ、行くでしょ」
ああ、わかったわかった Trick or Treat
Trick or Treat Trick or Treat Trick or Treat ・・・
そんな感じだろ?どうもあのペースにはなあ・・・ついていけないよ。
楽しいからいいけどさ。
なんでもいいが、このクルマだと、なんだか「Jack-o’-Lantern」というより「カボチャの馬車」、だよな。
photogrpher:Masaru Mochida
writter:Kentaro Nakagomi
model:Momoko Kudo