ケータハムスーパーセブン。元々は英国ロータス社のロータスセブンというスポーツカー。ロータス社がセブンの販売を中止する際に部品や製造器具をそのまま引き継いだのがケータハム社である。ケータハムセヴンが正統派と言われるゆえんである。元々キットカーということもあり色々な種類が存在するが、その中でもロード版レーシングカーとも言える特別なモデルがケータハムスーパーセブン コスワースBDRである。そのBDRを精巧に再現した模型が存在する。タミヤのマスターコーチワークシリーズがそれだ。現在では既に入手困難な商品であるが幸運にも手に入れることが出来た。筆者の愛車でもあるBDRと比較しながらご紹介したいと思う。
スーパーセブンは元々クラブマンレーサーの為のキットカーで構造がとてもシンプルである。フレームは競技用車両で良く用いられるチューブラーフレーム。この模型では実車に基づき忠実にケージの状態が再現されている。
このフレームにアルミ外板を貼りセミモノコック構造としたのが基本的なボディの作りである。
こちらが実際のセブン。マフラー周りや足回りなどアルミ外板の切り欠きを実車にそくして忠実に再現している。
そして注目のエンジン周り。ゴールドの結晶塗装のエンジンカバーが美しい。エンジン腰下は赤の結晶塗装。キャブレターはウェーバーキャブ。エンジンの手前にある筒状のものはドライサンプ用のオイルタンクである。そしてエンジン側面からのびる4本の排気管をまるで管楽器のように取り回しているマイクザパイプのマフラー。模型として質感も含めここまで作りこまれているのは見事である。
実際のセブンのエンジン。筆者のセブンのエンジンカバーは特殊なエメラルドグリーンの結晶塗装である。比較していただくと模型がいかに精巧につくられているかがご理解いただけると思う。
この模型、部品は実に多岐に渡っていてまるでセブンのパーツリストのカタログのようである。
さて、今後の課題はこの模型を塗装も忠実に再現し、筆者のセブンと同じ仕様で組み立ててみようと思う。趣味車と模型、まさに大人の趣味の至福のひとときである。