MASERATI GHIBLI
「風の名前」 義理堅く 無頼で 理想的な。 そんな名前の付いた風がある。 颯爽として、その時になってみるとどこか懐かしい、そんな風が。 疑心暗鬼になることがあるのかも 不躾けなと思うかもしれない、もしかして。 凛々しさの…
Read More「風の名前」 義理堅く 無頼で 理想的な。 そんな名前の付いた風がある。 颯爽として、その時になってみるとどこか懐かしい、そんな風が。 疑心暗鬼になることがあるのかも 不躾けなと思うかもしれない、もしかして。 凛々しさの…
Read More今日はね 彼と縁日デート 短かい夏の終わり 少し特別なデートにしたかったな 「はぐれないで」って手を繋いで欲しかったけど いつも通り私から繋いじゃって 知り合いを見かけても離さないでほしかっ・・・ あれ、今パパの車通り過…
Read Moreあなたにとってこのクルマは? そういう言う質問が一番困る。 あることが当然だけれど、別にとても重い存在なわけでもなく。 むしろ圧倒的にその軽さ。挙動からくるその感覚が、存在そのものにも影響してくるほど。 朝霧のよう。そん…
Read More束の間、私の傍らにいて。 覚めるように視線を奪うもの。 無邪気に、夢中になっていた私を止める甘美な歌。 忘れられない、あの人に抱かれるかのように、すべてを忘却の彼方へと追いやるかぐわしい香り。 それらすべてを征服した。 …
Read More一番清涼で輝かしい朝と、皆が寝静まった街の静寂さを僕は独り占めにしていた。 といえば、聞こえはいいが、明け方にうちを出ては終電で帰る、そんな暮らしをどのくらい続けただろうか。当時はそんな気になることもなかったけれど、それ…
Read Moreごく稀に、これは夢なのではないか、と思うことがある。 夢心地なのではなく、現実だと思って向き合ったことが、実は現実ではない、という。 なんとも虚しい。非常に虚しいものだ。 でも夢とは虚しいものさ。夢だから虚しくたっていい…
Read Moreちょっと駅まで送ってくれない? そう言うと「いいよ」という返事の前にエンジンをかける。 少し寒い朝はやはり少し、のっけ、高回転でスタートするのが常だ。 「早く、まだぁ?あったまったよ」 車内のことではない。エンジンだ。 …
Read More彗星のごとし みんなこれに憧れているのかもしれない。 こらえきれなくなったとき、すべてが一度溢れ出したら止まらない。 だから大変だよ、それはもう。 だって止まらないんだから。 彗星を憧れているとその前の静寂が、 まるでつ…
Read More「あっつい…」 乗り込んだ相棒は まだ夏の気配を漂わせて もう秋だというのに どこか開放的 空は高く澄んで 入道雲は見えない 季節も時間も巡ってる 誰かは誰かと 私はコイツと、若作り激しいけど、もういい年 だから ちゃん…
Read Moreさっきまで降ってた雨も上がって 青く晴れた空が見え始めたから お出掛けしようと思うの 雲と同じ位 真っ白なボディ 今日もよろしくね 私の大事なスパイダー エンジンを掛ける ハンドルを握る その一つ一つの動作が大切で ずっ…
Read More「歴史を紡ぐ」と言う表現がある。 果たして本当にそうだろうか、とときどき思う。 時にがむしゃらに・・・ あくまでも淡々と・・・ そしていつも飄々として・・・ いつものやり方で切り抜ける。 紡ぐという表現は、 なんだか連綿…
Read More人はなぜ走るのか 安らぎを求めているのだろうか? それとも「あくまでも高いところ」という なんとなくエネルギッシュであるようで実はかなり曖昧な高みに上り なんとなく「そろそろいいかな」とでも言いたいのだろうか。 そもそも…
Read Moreずっと続くかと思う楽しい時間。 時がたつのも忘れるほどです。 はてしなく続くと思うから あんなに楽しく過ごせたのに。 しかし、ほぼ間違いなくこんな時間の後はあっけないもの。 いつしか、楽しいときが来ると 「ああ、もう少し…
Read More朝から無性に天丼が食べたかった。 最初はなんだか、その額が小さいようなその顔がどうもすてきだとは思えなかったのだが、一回り試乗をしてみると、そのすべてが手中の中に納まっているようなこきみよさ は、何物にも代…
Read More憧れは季節のように 春になったら西の郷里に帰るという話を聞いたのは半年ほど前。 なんだか信じられないまま月日が過ぎた。 春の声を聞き始めてから、ことしはとても冷える。 「春になったら」そう彼女は…
Read MoreFerrari 365GTB 「大人になる」ってなんですか? 自分はまだ~才だから、とか 自分はもう~才だから、とか そん…
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